建築物環境衛生管理技術者試験とは?出題科目・配点・合格基準・受験資格・免状取得までまとめて解説

建築物環境衛生管理技術者(通称:ビル管理士)は、オフィスビル・商業施設・病院・ホテルなどの 「特定建築物」の維持管理が環境衛生上適正に行われるよう監督する国家資格です。 「自分は受験できるのか」「合格すればすぐ免状がもらえるのか」が分かりにくいまま 勉強を始めてしまう人が少なくありません。このページでは、実施機関である 公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター(JAHMEC)の公表資料にもとづいて、迷いやすいところを順に整理します。

※本ページはアプリ製薬が独自に作成した非公式の解説です。厚生労働省・日本建築衛生管理教育センターその他の 政府機関・試験機関を代表するものではありません。試験日程・受験申請・合格発表などの正式な情報は、 必ず公益財団法人 日本建築衛生管理教育センターの公式サイトでご確認ください。

1建築物環境衛生管理技術者とは

建築物衛生法にもとづき、延べ面積3,000㎡以上(学校は8,000㎡以上)の興行場・百貨店・店舗・ 事務所・旅館・病院等(=特定建築物)の所有者等は、建築物環境衛生管理技術者を選任しなければ なりません。選任された技術者は、空気環境・給排水・清掃・ねずみ昆虫等の防除といった 建築物の維持管理全体を、環境衛生の観点から監督する役割を担います。

出典:建築物衛生法第6条・第7条、同施行令第1条(e-Gov法令検索・2026-08-24確認)

2試験科目・出題数・配点

出題形式は五肢択一式・マークシート方式(記述・実技なし)です。正答は1問につき1つだけ。区分は単一で、誰でも同じ7科目を受けます。

科目問題数配点時限
建築物衛生行政概論20問20点午前
建築物の環境衛生25問25点午前
空気環境の調整45問45点午前
建築物の構造概論15問15点午後
給水及び排水の管理35問35点午後
清掃25問25点午後
ねずみ、昆虫等の防除15問15点午後

合計180問・180点。試験時間は午前9:30〜12:30(3科目90問・3時間)と午後13:30〜16:30 (4科目90問・3時間)にわかれ、合計6時間です。配点は7科目とも1問1点で均一なので、 正解した問題数の割合がそのまま得点の割合になります。

出典:日本建築衛生管理教育センター「国家試験」(2026-08-24確認)

3合格基準

JAHMECが公表している合格基準は、次のとおりです。

科目毎の得点が各科目の合格基準点(各科目の満点数の40%)以上であって、かつ、全科目の得点が全科目の合格基準点(全科目の満点数の65%)以上であることとする。

つまり、合格には次の2つのハードルを両方こえる必要があります。

得意な科目で稼いで苦手な科目を捨てる、という戦い方ができない試験です。 まず全科目で足切りラインを確保してから、得点を伸ばしにいくのが定石です。

4受験資格・免状取得までの流れ

⚠️ 受験には実務経験2年以上が必要です。

特定建築物相当の用途(興行場・百貨店・集会場・図書館・博物館・美術館・遊技場・店舗・ 事務所・学校・旅館・ホテル・共同住宅・保育所・老人ホーム・病院等)の建築物で、 「環境衛生上の維持管理に関する実務」に業として2年以上従事した者が対象です。 倉庫・駐車場・工場・駅舎・寺院等は対象外の用途です。受験申請には実務従事証明書が必要で、 2年の起算・通算の細かい扱いは公式の受験案内で必ず確認してください。

試験合格ルートに、追加の講習要件はありません。

法7条1項が定める免状の取得ルートは2つあります。①国家試験に合格する(このルートに 二級ボイラー技士のような「合格後にさらに実技講習が必要」といった追加要件はありません) ②学歴・実務経験の要件を満たして厚生労働大臣登録講習会(JAHMEC実施・101時間)の課程を修了する。

出典:建築物衛生法第7条第1項(e-Gov法令検索)/日本建築衛生管理教育センター「国家試験」(2026-08-24確認)

5試験の実施・受験手数料

日程・会場・受験手数料・申請方法は変更されることがあります。必ず 公式サイトで最新の情報をご確認ください。 申込方法・受付期間の詳細な案内はアプリ内の「試験制度ガイド」からも確認できます。

出典:日本建築衛生管理教育センター「国家試験」(2026-08-24確認)

6直近の受験者数・合格率

回・年度受験者数合格者数合格率
第52回(令和4年度)9,413人17.9%
第53回(令和5年度)8,232人1,804人21.9%
第54回(令和6年度)7,593人1,759人23.2%
第55回(令和7年度)7,131人2,180人30.6%

直近4回は合格率が連続して上昇していますが、それでも受験者の7割前後は不合格になる試験です。 「科目ごと40%以上」の足切りを見落として落ちる人が多いため、苦手科目を残さない対策が重要です。

出典:日本建築衛生管理教育センター「国家試験」実施結果(2026-08-24確認)

7どんな問題が出るのか(公表試験問題540問の実測)

JAHMECは公式サイトで直近3回分(令和5〜7年度)の公表試験問題を公開しています。 3回分・計540問のうち526問(97.4%)を1問ずつ機械集計したところ、 約8割が「最も不適当なものはどれか」型でした。 正しい記述を選ぶ練習ばかりしていると、知っているのに解けない状態になります。

ブロック「最も不適当なもの」型の割合
午前(行政概論・環境衛生・空気環境)73.6%
午後(構造概論・給排水・清掃・防除)85.8%
全体79.7%

午後の4科目(構造概論・給排水・清掃・防除)のほうが、午前の3科目より「最も不適当なもの」型の 比率が高くなっています。また、「ア〜エの記述のうち正しいものの組合せはどれか」型(本試験全体で約13%)や、 必要換気量・熱通過などを数値で求める計算問題も出題されます。

公表試験問題の原本は JAHMECの公表試験問題のページから どなたでも無料で入手できます(PDF)。学習の仕上げに一度は解いておくことをおすすめします。

8勉強の進め方

対策アプリ「ビルカンウカール」

アプリ製薬の「ビルカンウカール」は、建築物環境衛生管理技術者試験の対策アプリです。 本試験と同じ五肢択一式・7科目構成で、模擬試験は本試験と同じ問題数・時間・科目順・ 合否判定を再現します。

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※本アプリは政府・公益財団法人 日本建築衛生管理教育センターの公式アプリではありません。 個人開発者「アプリ製薬」が制作した、独自の模擬問題集です。収録している問題は 公表試験問題の転載ではなく、すべてオリジナルに作成したものです。